ゴルフは視覚が重要なスポーツです。スイングの際のボールの見え方や、グリーン上のラインの読み方、さらにはスコアカードを書くときの細かい文字など、視力がプレーに与える影響は大きいですよね。
私も最近、遠近両用メガネを使用し始めたゴルファーの一人です。
ここでは、遠近両用メガネを着用してゴルフをプレーする中で感じたことや、苦戦したエピソードを交えながら、その影響についてお話しします。
ゴルフで遠近両用メガネ最初は苦戦!
距離感のズレ
遠近両用メガネをかけて初めてゴルフ練習場に行ったとき、正直なところ、想像以上に苦戦しました。
特に驚いたのは、スイング中の「距離感のズレ」です。
普段のメガネや裸眼の状態では感じたことがなかったのですが、遠近両用メガネをかけてボールを構えたとき、なぜかボールが「近すぎるように」見えたり「遠すぎるように」見えたりしてしまったんです。
結果、空振りを何球もしてしまいました。隣の打席の人が「大丈夫ですか?」と心配そうに声をかけてくれるほどでした。
50球打ってようやく掴んだ感覚
空振りを繰り返す中で、練習を続けること約50球。徐々にボールの位置や距離感が掴めるようになり、当たり始めました。
視界に慣れるまでには時間がかかるものの、一度感覚が馴染んでくると、いつも通りのスイングができるようになります。
今では遠近両用メガネでプレーすることが当たり前になり、スイング中の違和感はほとんどなくなりました。
最初の違和感が「慣れ」の問題だったことを実感しています。
スコアカードを書くのが楽に!
遠近両用メガネの一番の利点は、近くがとても見やすくなることです。以前はスコアカードを書くたびに文字がぼやけてしまい、「老眼が進んだかな」と感じていました。
そのたびにメガネを外して目を細めたり、カードを遠ざけたりと、不便な思いをしていました。
しかし、遠近両用メガネに変えてからは、スコアカードの細かい文字もくっきり見えるようになり、記入がスムーズに。
ラウンド中のストレスが一つ減ったことは、大きなメリットだと感じています。
夏場のサングラスは諦めた理由
夏場のゴルフで日差しを避けるために、メガネの上からかけられるサングラスを使ってみたことがあります。
しかし、これが思った以上に厄介でした。サングラスを重ねると視界が少し暗くなるだけでなく、さらに距離感が狂い、ボールとの位置関係が把握しづらくなったんです。
結果的に、サングラスを諦め、日焼け止めを塗るだけでラウンドをすることに。視覚の安定感を優先したほうが、スコアにも精神的な余裕にも良い影響があると実感しました。
ゴルフ用の遠近両用メガネの選び方
ゴルフ用の遠近両用メガネは、プレー中の視認性を大きく左右する重要なアイテムです。
ボールの位置やグリーンのラインを正確に見るための「遠くを見る視力」と、スコアカードを記入したり近距離で細かい作業をするための「近くを見る視力」の両方をサポートしてくれるのが特徴です。
ただし、選び方を間違えると視界が歪んだり距離感をつかみにくくなる場合もあるため、自分に合ったメガネを選ぶことが重要です。ここでは、ゴルフ用の遠近両用メガネを選ぶ際のポイントをご紹介します。
遠近の境目が自然なレンズを選ぶ
遠近両用メガネには、「境目があるタイプ」と「境目がないタイプ(累進レンズ)」の2種類があります。ゴルフでは、スイング時やボールを追うときに視線を上下に動かすことが多いため、境目がない「累進レンズ」がおすすめです。
- 境目があるタイプ:近距離と遠距離で視界が切り替わる際に、境目で違和感を感じることがある。
- 累進レンズ:スムーズな視線移動が可能で、スイング中やラウンド中のストレスが軽減される。
特にゴルフでは、遠くの景色から足元のボールまで視線を頻繁に切り替えるため、累進レンズが適しています。
軽量でスポーツ向けのフレームを選ぶ
ゴルフは一日中屋外で活動するスポーツです。そのため、長時間の使用でも疲れにくい軽量なフレームを選ぶことが重要です。また、激しい動きに対応できるスポーツ用フレームは、ズレにくく快適に装着できます。
- 軽量素材:チタンやTR90などの軽量で耐久性のある素材がおすすめ。
- フィット感:調整可能な鼻パッドや耳掛け部分があるとズレにくい。
ゴルフ用にカスタマイズされたレンズを選ぶ
ゴルフ専用の遠近両用レンズは、通常の遠近両用レンズとは異なり、プレーに最適化されています。
以下のような特徴を持つレンズが理想的です。
- 歪みの少ない設計:スイング中に視界が歪むとフォームが乱れるため、歪み補正が施されたレンズを選ぶ。
- UVカットや偏光レンズ:日差しやグレア(眩しさ)を軽減し、ボールやグリーンをクリアに見えるようにする。
- グリーンカラー強調:緑色を鮮明にするカラー補正レンズは、グリーン上のラインを読みやすくしてくれる。
視力測定をしっかり行う
遠近両用メガネは、使用者の視力や生活スタイルに合わせて設計されるため、正確な視力測定が欠かせません。
特にゴルフでは、遠くと近くを頻繁に見分ける必要があるため、以下の点に注意してください。
- 遠近の比率:ゴルフ用にカスタマイズする際、遠くを見る領域を広くする設定がおすすめ。
- 眼鏡店の相談:スポーツ用メガネを取り扱う専門店で相談すると、より適した提案を受けられます。
夏場に対応したサングラス機能を検討する
夏場のゴルフでは、日差しを遮るサングラスが必須です。遠近両用メガネとサングラスを兼ね備えたタイプを選ぶと、視界の快適さが向上します。
- 調光レンズ:紫外線に応じてレンズの濃さが変わるタイプは、明るい日中から夕方まで対応可能。
- クリップオン式:メガネの上に着脱可能なサングラスを装着できるタイプも便利。
試着と練習で確認する
遠近両用メガネは個人の感覚による部分が大きいため、実際に試着してから購入するのがベストです。
購入後は、練習場やラウンドで何度か使用し、視界に慣れることも重要です。
- 練習場でのチェック:スイング中の見え方や距離感を確認。
- 少しずつ慣れる:初めは違和感を覚えることが多いですが、時間をかけて慣れていけば、快適に使用できます。
おすすめのブランド例
- オークリー(Oakley)
スポーツ向けメガネで有名なブランド。軽量でズレにくいフレームと、ゴルフ用に特化したレンズが人気。 - ルディプロジェクト(Rudy Project)
調光レンズや偏光レンズが選べるゴルフ専用メガネを展開。カスタマイズ性が高い。 - ジンズ(JINS)スポーツライン
手頃な価格で購入できる遠近両用メガネ。初めて遠近両用メガネを試す人におすすめ。
まとめ
遠近両用メガネを使ったゴルフは、最初こそ苦戦するものの、慣れてしまえばむしろ快適です。
特にスコアカードを書く際や近距離の視覚が必要なシーンでは、遠近両用の威力を強く感じます。
これから遠近両用メガネを検討しているゴルファーの方は、「最初は苦戦するものだ」と覚悟しておくといいかもしれません。
ただ、練習を続ければ必ず慣れますし、ゴルフを楽しむうえでの快適さも手に入れることができます。
ゴルフは視覚が大きな鍵を握るスポーツです。自分に合った視力ケアをしながら、ぜひ快適なプレーを楽しんでください!